1921

雑誌掲載作品 掲載誌 内容
「忘れ得ぬ人々」 「婦人倶楽部」1-4月号 .
「鶏の感想」 「自由評論」1月号 アンケートの回答
「一縁日商人の手記」 「婦人公論」1月号 .
「女優都紀子の行方」 「主婦之友」1月号 .
「人間とは何か」 「雄弁」1月号 .
「死ぬぞ人々」 「雄弁」2月号 .
「ア!この婦人を見よ」 「女の世界」2月号 黒田明氏のご教示による。
「沖の礁へ」 「雄弁」3月号 .
「キリスト私観」 「雄弁4月号 .
「苦を選びゆく歓び 『この婦人を見よ』の女主人公門前捨子が感謝の手紙」」 「女の世界」4月号 .
「不思議な豹変」 「大観」4月号 .
「親鸞上人と日本女性」 「婦人公論」4月号 .
「自来自去」 「雄弁」5月号 .
「親鸞の出家」 「中央公論」8月号 .
「栄子の死及び周囲の人々を如何に観るか」 「女の世界」8月号 アンケートの回答。
「肉の宿命より霊の自由へ」 「淑女画報」10月号 黒田明氏のご教示による。
「第三の人親鸞」 「大観」11月号 .
「『恋』と『妻』との認識」 「婦人公論」秋期特別(11)号 .
「鉢」 「大観」12月号 .
     
 書籍名  出版データ  
 「我れ爾を救ふ・第二集」  警醒社書店、2月  内容:「人間とは何か」、「王子は何処に」[脚本十幕]  
 「俺は帰る」  警醒社書店、4月 「我れ爾を救ふ」外篇1  「我爾を救ふ」シリーズの一冊であり、宗教色が強い犯罪小説といえよう。前後には親鸞の言葉がいんようされており、この時期峯太郎は親鸞に強い関心を寄せていたことが伺われる。あらすじとしては、跛の鋳掛け職人三治が酒の上の不注意から、仲間の強盗の共犯として逮捕されるという事件を軸にさまざまな視点から物語が語られる。三治の視点、こっそり三治と関係をもってしまったお八重の視点、銘酒屋の娼婦お時の視点などである。獄中の克明な描写は、実際自分が獄中にあった峯太郎ならではであろう。しかしそれにしては警官達が妙に親切すぎるのは、しょうしょう気の回し過ぎのようにも思える。三治に面会にきて戸惑っていたお八重を助けた外国人女性で宣教師のホールドは三治にキリスト教関係の本を差し入れる。それを読んだ三治は天国と地獄という概念に驚愕し、その無情さに絶望する。「人間を造っておいて、その人間にヤソ教を知らさずにおいて、それを信じないからって亡ぼして火に焼くなんかは、めちゃめちゃだ。そんな聞こえない、むごたらしい神さまがヤソ教の神さまなら、俺は御免だ」と三治はいう。そして煩悶しているうちにとうとう彼は縊死してしまうのである。  
 「我れ爾を救ふ・第三集」  警醒社書店、5月15日    
 「姉妹の胸へ」  森江書店