1929

雑誌掲載作品 掲載誌 内容
「女優情史 柳さく子の巻」 「主婦之友」1月号 石上欣哉名義
「女優情史 松井千枝子の巻」 「主婦之友」2-3月号 石上欣哉名義。
「女優情史 逝ける澤正と五人の女優」 「主婦之友」4-5月号 石上欣哉名義
「女優情史 渡瀬淳子、下山京子、久松喜世子の巻」 「「主婦之友」6月号 石上欣哉名義
「女優情史 渡瀬淳子、久松喜世子、東愛子の巻」 「「主婦之友」7月号 石上欣哉名義
「女優情史 渡瀬淳子、久松喜世子、東愛子、八千代、山路千枝子の巻」」 「「主婦之友」8月号 石上欣哉名義
女優情史 原せい子の巻」 「「主婦之友」10-12月号 石上欣哉名義
「霊界放送 九条武子夫人の極楽だより」 「主婦之友」1月号 三条信子名義
「霊界放送 死んだ有島武郎氏の其の後」 「主婦之友」2月号 三条信子名義
「霊界放送 夏目漱石氏を中心に霊人の懇話会」 「主婦之友」3月号 三条信子名義
「霊界放送 非業に斃れた一男六女に招かれし会見記」 「主婦之友」4(?)-5月号 三条信子名義
「霊界放送 後藤伯爵と三大富豪及び西園寺公のお花さんと会見記」 「主婦之友」6月号 三条信子名義
「霊界放送 霊界の良人より未亡人への願ひと悩み」 「主婦之友」7月号 三条信子名義
「霊界放送 亡き幼兒を霊界に探ねる記」 「主婦之友」8月号 三条信子名義
「霊界放送 乃木将軍と静子夫人に会見の記」 「主婦之友」9月号 三条信子名義
「霊界放送 良人に殉死した寺内あや子夫人と霊界に会見の記」 「主婦之友」10月号 三条信子名義
「九条武子夫人」 「婦人倶楽部」1-12月号 .
「姫松小松」 「少女倶楽部」1-6月号 .
「峠」 「河北新報」夕刊1/8-9/1二百回 画WH生。「河北新報の百年」による。
 「雪よりも清く」  「少女倶楽部」1月号付録「世界ことわざ物語」
「鎖の使徒パウロの熱弁」 「世界大雄弁物語集」「雄弁」新年号別冊付録所収 キリスト教の聖人パウロがあえてエルサレムに布教におもむき、ユダヤ人につかまったもののその雄弁で彼らをローマ人を説き伏せたという物語を描いた短編。
「大東回天記」 「朝日」1-7月号 .
「お抜け参り」 「講談倶楽部」1月号 「大衆文学大系別巻・通史資料」(昭和55年、講談社)の「主要雑誌総目次」による。
「悩める羊飼」(聖典噺)) (「講談倶楽部」2月号 「大衆文学大系別巻・通史資料」(昭和55年、講談社)の「主要雑誌総目次」による。
「大章魚と闘ふ海女」 「少年倶楽部」3月号 .
「星の男衆」 「富士」3月号 .
「剛勇サムソン」 「講談倶楽部」3月号 .
「南洋に君臨せる日本少年王」 「少年倶楽部」4月号 .
「怪勇眉間尺」 「講談倶楽部」4月号 .
 「家庭を明るくする模範的若奥様振り」  「婦人倶楽部4月特大号  
「和枝さんの一日」 「少女倶楽部」5月号 .
「横皺礼讃」 「雄弁」5月号 .
「呆れの国の探偵記」 少年倶楽部」6月号 .
「塵紙の賛美歌」 「キング」6月号 「大衆文学大系別巻・通史資料」(昭和55年、講談社)の「主要雑誌総目次」による。
 「あゝ美しいなと思った婦人の表情動作忘れ得ぬ微笑」  「婦人倶楽部」6月号  
 「婦人倶楽部浴衣画報」  「婦人倶楽部」6月号  
「月給線の前」 「キング」7月号 .
「卵五つの縁談」 「現代」7月号 .
「ぶら下った片足」 「朝日」7月号 .
 「暑さ知らずの家庭簡易避暑法」  「婦人倶楽部」7月号  
 「夏休みの注意で愛兒の成績をよくした実験談 楽しき向上を願ひて」  「婦人倶楽部」8月号  
「熱血の十六少年」 少年倶楽部」9月号 .
「償金四十萬両」 「講談倶楽部」9月号 「文芸年鑑」による。
「「女優情史」を僕は何故書いてるのか?」 「主婦之友」9月号 単行本の宣伝。
「要塞の白旗」 「少年倶楽部」10月号 .
 「旦那様十訓奥様十訓」  「婦人倶楽部」10月号  
「だんだん出世の百姓の子」 「少年倶楽部」11月号 .
「母の本心」 「家の光」11月号 .
   「講談倶楽部」「富士」「キング」等に執筆。
     
  書籍名    出版データ  
 「新郎新婦」  大日本雄弁会講談社、1月  若い永井少尉、その同僚のポケ、その親戚の髭雄がさまざまな見合い話や周りの人たちの思惑にに翻弄されながら、最後はそれぞれ意中のひとと結婚するというユーモア小説。永井少尉は先輩の将校にいきなり見合いを勧められるなど、峯太郎自身の結婚の経験をもとにしているとおもわれる。また同僚のポケというのはポケットにはいるぐらいちいさいからポケあだ名を名付けられたのだが、これは後年のホームズの翻案におけるワトスンの学生時代のあだ名がポケというのに通じている。峯太郎の学友の阿南惟幾か山下奉文があだ名がポケといったのではないかと思うが、いまのところ参考文献がみつからないのでいずれ調べてみたい。なお文中で「婦人倶楽部」に掲載された料理を作るシーンがあるので、おそらくそこに連載されたものだろう。これもいずれ調べる予定である。
 
 「心の関守」  「修養全集第4巻 寓話道話お伽噺」大日本雄弁会講談社、2月、所収    
 「円満御家庭」  山中ミユキ共著、資文堂、3月(現代ユーモア叢書)  ミユキ夫人との唯一の共著単行本である。夫婦が円満にくらすことを共通テーマとした短編集である。
「穴の千里眼」
五銭玉を語り手とした、たよりないモダンボーイとしたたかなモダンガールの見合い話を描いたユーモア短編。
「新婚旅行妨害」
前作の続編で、五銭玉は下品な大坂商人の財布にはいり、東海道線に相席をした新婚旅行帰りの夫婦がその商人のずうずうしさに困惑する姿をえがく。
「円満御家庭」
千代子と同居する姉夫婦に子供が産まれるさわぎと兄の同僚青木との縁談がまとまるまで。これはミユキ夫人の筆によるもので、いたるところに家事の豆知識がちりばめられている。
「模範的新妻」
新妻の心得について。
「七人の奥様」
山中家の近所のさまざまな奥様蔵の戯画的スケッチ。
「夫婦喧嘩展覧会」
十四種類の夫婦喧嘩のスケッチ。
「良人の悪友」
同僚同士が口裏をあわせて出張したことにして浮気をしたのがばれるという話。
「夫婦円満の奥義」
峯太郎が媒酌をした十四組のうちで、けんかばかりしながら今は円満になっているのでちょっとモデルにした、という話。妻の腰巻きが洗えるだろうか、という心持ちで妻に尽す夫。
 
 「女優情史」  石上欣哉名義、日月社、7月    
 「父なればこそ」  「修養全集第7巻」大日本雄弁会講談社、5月、所収    
 「白旗を恨む」  「修養全集第12巻」大日本雄弁会講談社、10月、所収