1933

雑誌掲載作品 掲載誌 内容
「今日の明眸」 神戸新聞朝刊1/1-7/31、210回連載 峰田弘画。「神戸新聞百年史」(平成10年)による。
「新時代の尖端を踊るレヴィューの女王……飛鳥明子の出世物語」 「主婦之友」1月号 石上欣哉名義
「世の波越えて」 「家の光」?ー1月ー12月号? 岩田専太郎画
 「第九の王冠」  「少女倶楽部」1-12月号  
「無言の凱旋」 「婦人子供報知」第四十五号 1月25日発行。
「結婚生活成功の秘訣…享楽よりも受難苦しみを楽しめ!!」 「主婦之友」1月号 .
「歌劇に燦く双星の組合せ三浦時子と橘薫の相縁出世帖」 「主婦之友」1月号 石上欣哉名義
「水久保澄子の姉妹哀史」 「主婦之友」2月号 石上欣哉名義
「満州里に輝く死の異国青年」 「日の出」2月号付録「最近大事件実話集 .
「のらくろ元帥になれ」 「少年倶楽部」2月号 .
「多門第二師団長の凱旋を迎ふ」 「少年倶楽部」3月号 .
「互に戦へども」 「富士」3月号 .
「多門二郎将軍伝」 「日の出」3月号 「大衆文学大系別巻・通史資料」(昭和55年、講談社)の「主要雑誌総目次」による。国会図書館「『日の出』荘目次1(1)〜14(7)」による。
「新劇の大御所と讚へられる井上正夫の受難情史」 「主婦之友」3月号 石上欣哉名義
「満州建国大秘史」 「日の出」3月号付録 川島浪速、中野江漢共著、画・伊藤幾久造他この本は満州国一周年記念に雑誌「日の出」三月号付録として出版された。川島浪速と中野江漢との共著となっているが、文体から見ても実際に筆をとったのは峯太郎であろう。ちなみにこの川島浪速(1889-1950)とはかの有名な「東洋のマタ・ハリ」川島芳子の養父であり、また満蒙独立運動の立て役者である大陸浪人である。さらに中野江漢(1865-1949)は福岡県生まれの中国民俗研究家である。この本は「満州事変」から「リットン調査団」までの満州国独立の経緯を、当時の日本の立場から描いている。当然満州事変が起きた原因が、関東軍の謀略による鉄道爆破に始まるとはかかれていない。しかし峯太郎はその冒頭で、満州で広く歌われていると言う排日の歌をまず紹介しているなど、神がかった日本一辺倒の記述でもない。外務省がなるべく支那とことを起こさないようにしている一方で、軍は触れるものは斬る、という武断主義をとっているという日本内での方針の統一のなさも正直にかかれているし、また国際連盟での日本の要領よくないたちまわりもかかれている。その一方で、満州軍閥の長である張学良の策謀とスパイ煽動活動、満州事変がおこったらすぐに、満州各地の軍閥が自分勝手に独立を宣言してしまう様、さらに張学良のおだてにのって反乱をおこす馬占山一派、そして張学良に多額の金品をワイロとして受け取るリットン調査団といった、普通敗戦後支那の御機嫌をうかがいながら書かれている日本の歴史書では伺い知れない興味深いエピソードもかかれている。歴史は常に勝者の視点からかかれると言うのは事実である。これはまだ日本が勝者であった時代にかかれたのである。
「多門鬼将軍」 「少年倶楽部」4月号 .
「懐かしい諸先生を訪ねて」 「少年倶楽部」4月号 .
「唄に生き行く犠牲の女性芸妓市丸の哀恋秘曲」 「主婦之友」4月号 石上欣哉名義
「南京政府と軍閥の内幕」 「日の出五月号付録・東洋の火薬庫支那を裸にする」 .この本も「日の出」の別冊である。ここでは何人かの識者が当時の支那の現状についてかたっているが、その序にはこうある。

国家といっても「国家」の実がなく、政府といっても「政府」の体をなさないものが支那だ。こんな厄介な国が、日本の隣りにあって、紛乱絶えることがなく、列強はそれに乗じて、操りの糸を引ッぱっている。世界の利害はここに交錯し衝突して、いつ大禍乱を起すかもわからない、それが今日の支那だ。支那はまさしく東洋の火薬庫である。もし爆破したら、一番迷惑を蒙るものは、もちろん日本だ。これが当時の一般の日本人の偽らざる心境であっただろう。各地にそれぞれの軍閥が跋扈し、さらに国民党、共産党が入り乱れて戦っている。その間をぬうようにして、イギリス、フランス、日本、ロシアなどが特種権益をとりあっていたのだ。現代でいえば、内戦が打ち続く旧ユーゴスラヴィアとかアフリカの国がさらに何十倍にも巨大になって、日本のとなりにあったようなものである。

この14ページの小論で、峯太郎は支那における張学良の没落と蒋介石の隆盛について述べている。張学良は満州を失い、共産党が北支那に侵入してきたときに蒋介石の脅迫で自分の軍を手放して辞職させたのだ。国民党政府は蒋介石の事実上の独裁であり、「『支那人』というものは、ことごとく自分の懐都合で動くのであって、外交も政治も自分の利益次第でどうにもなることを、我等は十分に腹にいれていなければならない」といっているのは、峯太郎が第二、第三革命で一番ものをいったのが金による買収であったことに深い幻滅を覚えたことからくる大きなため息であることは明らかであろう。
「新時代の寵兒と謳はれる林長二郎の生立ち綺談」 「主婦之友」5月号 石上欣哉名義
「銀幕の妖婦=家庭の内気娘逢初夢子の涙痕記」 「主婦之友」6月号 石上欣哉名義
「満州事変と連盟脱退」 「日の出」七月号付録「国難突破十大物語」 .
 「日本人の戦争文学」  「雄弁」7月特大語付録「文壇大家演説集」  
写真小説「九条武子夫人と不良少女」 「主婦之友」7月号 入江たか子共著
「榎本謙一の諧謔哀話」 「主婦之友」7月号 石上欣哉名義
「団子二等兵」 「講談倶楽部」8月-9年9月号 「大衆文学大系別巻・通史資料」(昭和55年、講談社)の「主要雑誌総目次」による。
「三人初年兵」 「つはもの」?〜8月16日号〜? 8月16日号のみ所持。その前後に連載。
「寒中見舞」「雇人の来着を催促する」 「婦人手紙文全集」(「婦人倶楽部」八月号付録 .
「レコード界に燦く新進明星小唄小梅の哀恋悲曲」 「主婦之友」8月号 石上欣哉名義
「映画界に咲出でた謎の名花坪内美子の落胤秘話」 「主婦之友」9月号 石上欣哉名義
対談「住宅を新築した人々の経験を語る座談会」 「主婦之友」9月号 .
「中野かほるの受難四重奏」 「主婦之友」10月号 石上欣哉名義
「横綱将軍」 「世界に輝く日本の偉さはここだ」「日の出」10月号付録 .
「彌栄を祝ふ」 「少年倶楽部」11月号 .
「桂珠子の美貌涙痕記」 「主婦之友」11月号 石上欣哉名義
「伏見信子と直江の哀話」 「主婦之友」12月号 石上欣哉名義
「『星の生徒』だった僕」 「少年倶楽部」12月号 .
「?」 「学芸通信」12月号 大日本雄弁会講談社、12月10日発行
「敵中挺進六百里」 「キング」11月-9年5月号? .
     
  書籍名     出版データ  
 「立身出世輝く七つ星」  春陽堂、1月
【出版者】 春陽堂
【初版年】 1933/01/25
【叢書名】 春陽堂少年文庫 155
【ページ】 196p
【大きさ】 16*11cm
【注記】 巻号:15(奥付)
   
 「万国の王城」  大日本雄弁会講談社、3月
嶺田 弘/著
【出版者】 大日本雄弁会講談社
【初版年】 1933/03/08
【ページ】 371p
【大きさ】 19*14cm
   
 「結婚快走記」  新潮社、5月    
 「大陸非常線」  大日本雄弁会講談社、11月
【出版者】 大日本雄弁会講談社]
【初版年】 1933/11/03
【ページ】 379p
【大きさ】 19*14cm